|
詩を書くのは、難しいです。 短いけれど、決して一朝一夕にはできない。 日常の中で生まれた小さなビーズを、地道に地道につなげていくみたいに感じました。 この詩には、きっと月明かりみたいな曲が似合うと思うんです。 「朝」という題名だけれど、この曲は朝を迎えていない。 おしゃれな曲を、与えてやりたい。 ただ明るい光が 世界を拓いていていく 無差別な朝焼けに 星々が溶けていく あの太陽が夢ならと そう祈り続けてる 現実（いま）を確かめたくて 唇であなたを綴る 夜空が好きなの 冷たくても私たちの 流れる星は 思い出の道しるべ ベッドに短針を 大事に縫いつけて 二人でその時を ゆっくり数えたい あなたといると 明日は私への切っ先 だから金の貝殻に 涙と愛を閉じこめて 永久（とこしえ）の箱庭へ 未来を支払ったら 私はずっと 耳を澄ますの ねえお願い ここにいて にじんだ空にそっと 届かない手を伸ばす そこに確かに在った 星々の存在が だけどこれが夢だったら 私は泣いちゃうから あなたに傷を残したい 砂浜の足跡のように 未来なんて嫌い 精一杯は過ぎた想い 飛行機雲は 私からあなたまで 砂時計とあなた 必死に抱きしめて 二人でいた時を 静かに信じたい あなたを知ると 世界は私への調べ だから夜の土の中 誰にも見つからないように そのわきにスターチス ピンク色そっと植えて 私はじっと そこで眠るの ねえ私は ここにいるよ |